８月２７日

八月に入ってから雨が降らないので、植物たちもいいかげんぐったりしている。天気予報では大雨警報だったのに、パラパラと降っただけ、木の下は濡れてもいない。小さな花たちは水をやらないと枯れてしまうので、暑い中何回も水やりをせなばならない。そのたびに汗でＴシャツはビショビショになるので、着替えねばならない。しかし、それでも草は新しい芽を出してのびている。公園の芝生は一部枯れていたというのに。強いのう。
そういえば、コンクリートのすきまからこぼれた種が芽を出して花が咲いていたりする。植物は、思いもかけない強さをみせることがありますよね。

おかあさんは、あいかわらずヒマかつビンボーなのであるが、もうトシヨリなので働きに行くところもない。前はそういうとき、ＤＯＭＯやタウン○○といったアルバイト情報誌を見たりして収入のみちを模索したりしたが、このごろはその気力もなくなった。
草取りをしたり、のびた枝を切ったり水をやったり、そこいらを片づけたりなどしているしていると、やはりそれもそのうち、いいかげんにイヤになってしまう。それに、こう暑くっちゃ疲れもするしね。

それで、今度はネットのお取り寄せのお菓子のページとか、一度買うといつまでも送ってくるカタログなど、ブランド雑誌、週刊誌、新聞のチラシなどたわいもないものをひがな眺めていると、あれも買いたい、これも食いたいと思うのであるが、ビンボーだし、うまそうであっても予想のつくものはツマラン。
高いお金をだせば、うまいのはトーゼンじゃ。高くても安くても意外性のあるもの、「これはっ」というものをみつけて、それがアタリーッとなったときは人生のボーガイのよろこびである。（そんなことに使うことばかと思うが、他に使う時などないし・・）

そういうわけで、ヒマなおかあさんは、きょうもカタログやチラシをながめて、ああでもない、こうでもないと思いをめぐらすが、支払いのことを考えるとやっぱりやめておこうと涙をのむのであった。