９月１４日

先週、台風がやって来た。
ずいぶん速度の遅い台風で、ちっとも上陸しない。６日の午前中から荒れ始めて台風のやって来る前ぶれを感じさせた。夜には強風が吹き荒れて停電も何度かあった。おかあさんは、非常用ろうそくを持ち出していた。
上陸までにやたら時間が長く、それでも上陸後はいくらか早足で去って行った。結局、いつもより荒れていた時間が長かったようだ。
雨と風が強くて、ひさしぶりに台風らしい台風という感じであった。
幸い大きな被害はなかったが、それでもあちこちで冠水したり、木が折れたり、瓦がとんだり、窓ガラスが割れたり、それなりに片付けも大変だった。風が吹きまわすと、ものがぶつかって家をこわしたり、思いもかけなかったところから雨漏りがしたりする。
というわけで、大工さんやヤネ屋さんやサッシ屋さん、植木屋さんなどそれぞれにあちこちの修理に大忙しとなった。
おかあさんは、こういうのを「風が吹くとオケ屋がもうかる」というのだと大いに納得したのであった。

台風が去って行くと、次の日は日差しの強い暑い日となったが、それでも９月もすでに半ばともなると、きょうあたりは涼しくなってきた。ワタシもエアコンがなくても、外にいられるようになったわ。おかあさんは、なんといっても熱中症になることが心配で、また、あまり太陽をあびないのも心配で、やっぱり夏はピレニーズにはきびしいわね。