１月２５日

というのも、ちょっと遠出をすると、目に付くのはキャンピングカーが増えてきたことだ。おとうさんは、前からキャンピングカーがほしいなあと言って、雑誌の広告をながめたりしていたが、ケチなおかあさんは「もう、あちこち行ってしまったし、お金もないからそんなものいらないよ。第一ふだんどこへも乗っていけないじゃないか！」と冷たく言い放っていたのであった。
ところが、先日なんと「今度の日曜日、キャンピングカー見に行こう、買えないけど」と、おかあさんが言い出して、それでみんなで（ワタシも）静岡方面のキャンピングカー専門店へ見に行った。
そこには、新車や中古車が並んでいて、すでに予約済みのシールが張られているクルマもあった。
開いているドアから中をのぞきこんでいると、「靴をぬげば、あがって中を見ていいよ」と声をかけてもらったので、中をみせてもらった。
中には、冷蔵庫や電子レンジ、小さなシンクがついていて便利そう。なんといっても、テーブルがセットできて、座って食事ができそうなのとベッドがセットできるのがいいですよ。トイレルームがついていれば、そこにポータブルトイレを置けるしね。そうすれば、渋滞時も安心。
生活に必要なものは、最低限そろっていて、動く小さなワンルームマンションのよう。凝って作った中古車にはテレビもついていたし。
ウｗｗｗwン、いいなあー。

帰り道、おかあさんは、「まだまだ、行きたいところがいっぱいあるし、やっぱり、キャンピングカーだね」と言っていたが、なんといってもビンボーなので、ユメのまた夢なのであった。スーパーへキャンピングカーで行くのいやだし、ふだんちょっと出かけるのに乗っていけないとあれほど言っていたのに、「ネエ、ネエ、結婚式や葬式行くのも、キャンピングカーで行けばいいじゃんね」と、おかあさんが言い出すと、「ソ、ソウだなあ・・・」と、おとうさんは小さくうなずくのであった。